ベーシック教材<初期>


項目 内容

読譜の訓練 

・リズムトレーニング

・音名の理解

  イタリア音名 英語音名 独語音名

・音程感

  全音、半音の理解

  長音階、短音階の理解

・4/4 3/4 2/4拍子の理解

体のコントロール

・手遊び  左手指を目視せずに動かす

・左右の理解

・ダウンとアップボウの違い、右腕のコントロール

楽器の構え

・一人で楽器を良い構えで持つ 

ボーイング

・全弓、先、元弓の理解、コントロール

・ダウンとアップの理解

・スラーの理解 

左手

・指番号の理解

・目視せずに各指をコントロールして動かす 

音階

・第1ポジションでの基本的な運指の習得 

私は主に鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集をベーシック教材としております。

 

この教材は4巻まで使用します。

とても効率よく曲の難易度、調性に関してもよく考慮されて作られたものです。

 

最大の特徴はCDが付属されていることで、購入の手間がかからないことです。

 

CDを聴くことに関して、反対意見を仰る方もおられますが、私はメリットが大きいと感じています。

反対意見の最大の理由は、CDに頼り、読譜の努力を怠ることにあります。

 

それは毎回の曲を弾く前に、必ず視唱とリズム打ちをすること、また音階とセヴィシックop.1-1を合わせて指導し、楽典も取り入れることで防ぐことができます。


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バイオリンランドは1巻に続き、2巻も使います。

2巻で3指が出てきたところで、鈴木教本と併用します。

 

バイオリンランドは、理論を交えてレッスンができるとともに、5拍子、7拍子、6/8拍子が無理なく学習できるところにメリットがあります。


私は鈴木教本は1~3巻までが初期であると位置付けています。

(あくまで私のなかでの括りです。)

 

ここは基礎の土台ですので、安易に飽きてきたからと曲を進めることは致しません。

 

国語学習でたとえるならば、ひらがな・カタカナから簡単な漢字を学習している時期です。

非常に重要な時期ですので、しっかり指導します。


最初はNo.1を1段ずつ(生徒によっては3段ずつ)左手指の形を良くするためと、譜読み(全音・半音の理解)の学習のために使用します。

幼児の場合、楽譜が小さくて読めないことがあるので、拡大コピーをしていただきます。


オノ・ヨーコさんと親戚にあたる小野アンナ先生著の音階教本は名著です。

まずスケールスタディから始め、第1ポジションスケールを学習します。

 

この本は中期終了~後期初期まで長く使用します。