指番号の記入について


ある程度の記入は避けられませんが、すべての音符の上に、指番号を記入するのはよくありません。

 

こちらでも触れましたが、ドレミを記入したら、音符を読まずに記入された文字(ドレミ)を読んでしまうため、訓練にならないのと同じです。

指番号は4種類しかないため、弦を間違えて指番号だけ合っている状態で弾いてしまうことにもなりかねません。

特に小さな子の場合、まだ平仮名も怪しい時期に4種類しかない指番号を強調して教え込んでしまうと、後々弊害が起きてしまいます。

 

これは、小さな子に限りません。

大人で、楽譜が読めておらず、指番号を読みながらなんとか弾いても、全音半音まで考えが及ばずに音程が無い状態で、自分の何がいけないのだろうといらした方が何人もいます。

 

初期のレッスンにおいて、視唱を欠かさずに行なっていれば良いのですが、視唱をやらず、どこまで生徒が理解しているかのチェックをせずに、曲を進めていたら、実は指番号であてずっぽうに弾いてるだけに育ってしまうのです。

こうなって育った生徒自身は、ヴァイオリンの指板の中の音の位置関係が曖昧なため、新しい曲の読譜に時間がかかるため、非常に辛い状況に陥ります。

 

このような状況に陥らない方法は、簡単です。

 

視唱をしっかり行い、必要以上に楽譜に記入しないことです。