指シールについて


ヴァイオリンは、ギターと違ってフレッドがありません。

フレッドが無いのには理由があります。

5度調弦であるがゆえの音程の矛盾、雑音が発生する・・・などです。

<指シール>

これはネックに手のひらついてしまっている悪い例

私は、最初のうちは、生徒が求める方以外は指シールを貼りません。
貼るのは求められた場合のみ、大人に限ります。その場合では、遅くとも4弦の音階を始めるころには全て外します。

 

ヴァイオリンは目視ではなく、耳で音程をとります。

目視で音程を取っていては、結局曖昧な音程のままに成長してしまいます。

 

そもそも、なぜいつまでも指シールが必要になってしまうかというと、音程が取れてないからです。

では、なぜ音程がいつまでもとれないのか?

 

<考えられる問題>

①音感が悪い(自分の音が聞けていない)

②姿勢が悪く、手の形が安定していない

 

大体が、両方の問題が発生します。

 

①を解決するには、視唱を欠かさず ソルフェージュを学習する、②は姿勢手の形 を良くすることです。

 

4弦を使った音階を始めるまでには、左手の形が安定するように、根気強く、丁寧に学習する必要があります。

この下準備が後々の進度に大きくかかわりますので、不適切な手の形は決して放置せず、もう大丈夫だなと感じたら、すぐに指シールは外して、耳で音程を取るようにしましょう。

 

'15年2月1日改稿